🌷庭戸のキャンプ地🌷

創作や生活など、全部のことを喋るよ。

Dr.STONEの27巻がある!?と思ってさっそく買って読んだ!面白かった…。てか心が燃え上がって1巻から読み直していた。
https://a.co/abLtJfV

以下読書感想文(長い)

◾️千空が、クロムに出会ったときとか、ゼノの飛行機を見つけたときの、科学及び科学のマインドに再開したときの、恋しく懐かしく愛しいみたいな、呆然としたような、眩しさに目を細めるような、その顔がたまらない😭
千空は科学を愛してるんだ…そして科学を生まずにはいられない人間という種そのものを愛しているんだ…ということに、たまらない気持ちになる。それをわからせる描写がうま過ぎる。科学というものの性質がそもそも人間の研鑽からなるものであるがゆえに、千空は科学を愛するがゆえに、自動的に人間そのものを愛してるんだ…。遠くて大きい愛だ。

◾️全然BL的な話題ではないんだけど、千空がクロムへ向ける信頼や評価って、特別なものがあるよなあと思ってて、それは旧世界のどんな科学者にも寄せられない信頼。
まずドクストで描かれる信頼って全部本当にいいんだけど…。千空からクロムへのものはまた特殊に良いなと。
司に対して、自分を殺したって人は科学を生まずにはいられないんだよ、ってことをクロムの存在によって証明してたけど、千空にとってその安心と肯定感って計り知れないだろうと思う。人類という種への願いとか信頼を、クロムが体現してる。千空側のそういう事情をクロムはわかってないだろうこともいい。

◾️あとふつうに七海龍水がやっぱりガチ好きなんだけど…。決断ができて責任が取れるってめちゃくちゃすごいよなあと思う。千空をリーダーからブレーンの位置に半分戻してくれてありがとう。
決断のレベル(判断力)がむちゃ高いのも強いんだけど、そもそも単純に、「決断が出来る」ってことが素養としてすごいと思う。その結果何が出ても、納得し受け入れるのが、本当の意味での決断で、そういう決断ができる人ってそんなに多くないと思う。リスクを想定した上で、そのときの手札の中で最善の判断を、100%自分の意思と責任で選んだと思えるから、結果うまくいかなくても、自分も他人も恨まない、後悔しない。みたいな。上手く言えないけど…気持ちいいよね。

◾️原始のストーンワールドでは身体能力以外の評価軸はほとんどなかったけど…科学が発展するにつれて、そのときに重用される能力がどんどん変わってくのが、多様性の正義を教えていて感動する。
環境が変われば重用される能力も変わるのだから、評価軸は多ければ多いほどいい。ひとつの価値観でしか評価しなくなったら、その価値観でのみ強いやつだけが生き残って、次の環境変化で絶滅。自分と違うものを排除することは、自分の首を絞めるだけの行為。生き残るためには、自分と違うものをこそ歓迎しなければいけない。多様性!
「科学は人を平等にする」もめちゃくちゃ好きだ。言われてみたらそうだよなあ…肉体的に優れた人しか生き残れない世界では、私は確実に死んでる。私は道具に生かされてる…。

◾️SINGで号泣してしまうのと原理近い感動がドクストにもあるかもしれない。カセキのおじいちゃんのくだりとか大好きなんだよ。日の目を浴びなかった才能が、努力が、孤独が報われる瞬間というのか……。

◾️みんなが科学王国にオチてく理由として、「生活を豊かにするから、得するから」っていう実利的な部分ももちろんあるけど、石化組はそれ以上に「旧世界への愛しい懐かしさから」という部分もかなり大きいのが良いよね。コーラとか、レコードとか…純粋に旧世界の思い出もあるけど、「技術や道具」そのものがとんでもなく濃厚な人の気配なんだよね。人が作ったものだから。たくさんの人がいること、いたこと、人の知恵、人の歴史。それらが地続きで今にあること。技術や道具には、おびただしい数の人の気配が詰まってる。懐かしくて愛しいよね…。畳む
wave boxお返事しました。へんふよの方も心からありがとうです❤️😆
あとルールを変えて、送信者限定返信ができるときは必ずそちらを選ぶようにしました!
オモコロ永田さんの仕事観本当に良いと思う。自分にしかできない仕事なんてないし、かえのきかない仕事なんてないけど、かえのきく仕事を一生懸命やることで、かえのきかない存在にはなれる。本当だよ…。本当にそう思う。
「お金で幸せは買えないが、幸せが全てではない」良い言葉のような気がした。幸せを求めて過ごしているけど、幸せが全てではないって言われると、まあ確かに…と思う。
「人生は、いろんな感情を味わうためにある」という言葉も、なかなかいいなって思う。もちろん、辛いとか悲しいはあんまり好きな味ではないが…。でも、幸せが全てではないし、幸せにしか価値がないってことは別にない。
☀️
ヒーターをしまったり、飾ってるポストカードを変えたり、玄関のカーテンを変えたりした。日が長くなってきて嬉しい。日が沈むと何もやる気が起きなくなるからね。早起きせねば…。
『あなたの知らない脳 意識は傍観者である(ハヤカワ文庫NF)』
https://a.co/cpdlax5

どこまでがその人の「器質的な(身体的な)」問題で、どこからがその人の「精神的な(性格上の)」問題なのか厳密に区別することって可能なのかな?って思ってたから、その答えが書かれててドキン!てなった。
その2つを区別することに意味はない。同じである……うわーーーー。
この本、私には少々難しい部分もあったけどめちゃくちゃ面白かった。以下感想(長い)

◾️私たちを支配してるのは意識ではなく無意識ということをこれでもかと説明されてめちゃ面白かった。意識は最初ではなく最後に発生するものなんだって。自分の脳と筋肉の働きの辻褄を自分自身へ説明するためにある。無意識が何もかもを判断し体を動かしていて、意識は無意識がやってくれたことを後から報告として一部受け取ってるだけ。すごすぎ、おもろ…。実感として逆すぎる。

◾️盲点の話も面白かった。視覚の盲点ってそこそこデカイんだけど、盲点になっている箇所は「何も映らない」のではなく「脳が周囲の情報をツギハギしてそれらしい風景を”でっちあげている”」そう。Photoshopすぎる。コンテンツに応じた塗りつぶしかい。

◾️分離脳の話はYouTubeで観て知ってたんだけど改めて面白すぎる。この状態の人に特定の指示をすると、左脳と右脳が情報を共有していないゆえの矛盾をどうにか埋めるように作話をすることがある。「わからない」と言うのではなく。これも非常にコンテンツに応じた塗り潰し的だ…。
分離脳の例で、とにかく本当に意識って最後なんだ、ということに驚く。こういうことにしておこうって、脳と身体が結託して、私を納得させるためのストーリーを渡してくれる。言い聞かせるように。それを私は受け取るだけで、私が意思決定してるわけではない。

◾️他人の手症候群の事例も面白かった。日常の中で私にとって最も自分自身へのアクセス権の無さを感じるポイントは環境変化による不眠症だけど、これがもっと明確に深刻かつ能動的なのが他人の手症候群なのかなあ。想像。別の脳、別の意思決定者が自分の中にいるという感覚は怖い。

◾️「脳はライバルからなるチーム」というフレーズが何度も出てきて、葛藤することが人間の本質なのかもと思った。自分の中で複数の意見が競合している状態が当然であって、それをうまく仲裁するのが意識、だそう。

◾️「意識」が自分自身に関与できる割合が思った以上に低く、不透明であることがわかったことで、生物学と法律が緊張関係にあると書かれていてドキドキした。発達心理や犯罪心理の本を読んでいるとき、同じような考えに触れることがあった。「私」は私が選んで作り上げたのではなく、遺伝子や環境によって作り上げられたもので、私の脳の発達に関して私自身が選択したものなんて、ほとんどない。その私が犯した罪に対して「私」にどの程度の責任が問えるのか?また、私たちがそれぞれ全く違う脳を持っている以上、同じ条件に立つことが絶対にできない。物質的な科学が哲学とか倫理の問題に発展していくのてすごい。

◾️例えば昔、病理に対して「悪魔が憑いた」と説明して悪魔祓いを治療として用いていたこと、現代人には信じられない。
けど、未来人なら「脳の神経系の器質的な問題」として治療にあたることを、現代人は「その人の人格的、性格的な問題」と捉えて処罰していて、未来人からすると今の私たちは「悪魔憑き」と同じくらい古めかしくて非科学的な判断をしているのかもしれない。と思うとすごい。心や自由意志の存在すら「非科学的で古めかしい迷信」になっていくのかもしれない。脳科学の発展、怖い。

◾️ 最後に量子力学の話が出てきて嬉しかった。物理学と神経科学が交わる可能性があるかもしれない場所…量子力学…約束の地…(?)

ちまちま読んで半年くらいかかっちゃった。総じて「私」というものの範囲と正体が不明すぎる…というドキドキ。
直感は正しい派なんだけど、無意識の側で細かいことを判断してくれていて、意識は最後だということを知ると、やっぱり無意識の方が先に色んなことわかってるんだなあという気持ち。
プロの将棋の棋士さんは、実際に何十手先をシミュレートしてから駒を置くわけではなく、直感で置くそう。思考の結晶が無意識のレベルまで到達してるんだと思う。スポーツ選手も鍛えあげてこのような脳を作ってるんだろう。本当にすごいことだ…。畳む
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