🍋庭戸のキャンプ地🥝

創作や生活など、全部のことを喋るよ。

カイジ面白かった〜🎶のノリで大好きな「銀と金」を再読してたら気が狂ってきた。
森田が銀さんの課した試練を知らず知らずのうちに全部合格してるの、銀さんが合格…とか思ってるの、この後のこと何も知らない2人すぎて……ヒイ…ヒイ…てなる…😭 #福本作品

◼️カイジ堕天録読んだ後だと、かなりテンポ早く感じる。この頃の絵柄が本当に本当にめちゃくちゃカッコよくてだ〜〜いすきっっ!!

◼️森田は「銀さんの役に立ちたい」どころか、「銀さんの隣に並びたい」どころか、「銀さんを超えたい」と思っているのがほんとに森田森田森田〜!!森田よ〜!!てなる。銀さんの目に狂い、無しすぎ。
銀さんは森田に関して「オレの翼(?)」「後を継がせる」などの発言をしていたけど…深層心理では自分を超えてほしいし、終わらせてほしいと思ってるんじゃないかと想像している。だから森田のその発言きいたら生意気で笑っちゃうかもしれないけど、すごい嬉しいと思う。森田が自分の手に収まらないくらい骨のある男で、嬉しいと思う。

◼️「あいつは純粋すぎた」って銀さんは言ったけど、そのことを頭のどこかでずっと危惧してたのに見て見ぬふりしてたと思う。それが銀さんの弱さを表現していて切ない。相手のパワーにあてられて、夢を見て熱狂してたのは銀さんの方じゃん😭
森田は銀さんにとって自分がどれだけの存在なのか最後まで知らなかったし、想像もしなかったのが切ない。

◼️作中の2人はまだ師弟という色も濃かったけど…お互いに対等だと暗黙に理解してた感じもあって…。心底尊敬している銀さんに全然ふてぶてしい態度をとれる森田と、全然それを許容している銀さんの仕草がとってもいい。2人は上司部下の関係ではないんだなあ…😊と思える。きっと、外から見えるよりも情の深い関係だったよ。

◼️「破滅を間近に感じてる人間は解放を望む。地獄を見つめて生きるより希望を追って死にたい」至言だな〜〜〜〜。本気で真剣に勝ちを目指すていうのは、地獄を見つめて生きることっていうのわかるよ…本当に苦しいよ…。天でも似たようなセリフがあった。責任を取るっていうのは身投げのような行為の中にはないって…こういう人生哲学がポエティックな表現で書かれるのが本当に好き。

◼️↑ダンジョン飯の「飲まず食わずで頑張ってるシュローより三食ご飯きっちり食べてるライオスたちの方が本気」のくだりめっちゃ好きなんだけど、そういう感じに近いかも。
本気っていうのは続くことに耐えるってことだ。しかも正気で。本気でやるためには正気な頭と正気な体がいる。そのためにはしっかり食べなくちゃならないもんな…。
ダンジョン飯もすごく面白かった。大好きだ。ここのところ、漫画を買いすぎててやばい。生活の圧迫…この世に面白い漫画が多すぎるから…。畳む
#福本作品
カイジ、24億逃亡編も面白くて一気に読んじゃった…今までとテイスト変わって面白いな。天の初期の感じとかすごく思い出した。以下感想!

◼️3人組でわちゃわちゃしてるのがめちゃくちゃ可愛い。カイジが救出ゲームではちゃめちゃ感情移入してたの、カイジこそ友情を証明してほしかったんだろうなー、カイジこそ信頼に飢えてたんだなー…と思うから、今チャンやマリオと固く結ばれてるのがかわいい。たくさん裏切られてきたけどこの2人だけは本当に裏切らないだろうから…。「本当に…いろいろあって…」「だろうな〜!!><」のくだり好き。

◼️なんか、福本先生って人々のどうしようもないところを本当に愛してるんだろうなという気がする。でないとあんな「かわいげ」は描けないよ…。

◼️あとカイジの家族関係について普通にめちゃくちゃ描写されててワアッ!てなった。(好きなキャラの生育歴に興味がありすぎる)やっぱりお父さんとは死別してたんだ…そしてお母さん可愛すぎるしめちゃくちゃ愛されてる😭ほんと親不孝ものだよ〜😭

◼️あとあと、カイジが遠藤さんから「人たらし」って評価されてたの本当に助かる…。いつか誰かが言わないといけないことだったから…。あれは人たらしというのだと…。チャンも「人間読解力」という表現でカイジさんの人を見る目を褒めていたけど、わかる。カイジってとんでもない、ちゃんとヤバい男。やろうと思えば人を籠絡するビジネスがめちゃくちゃできてしまえる男…。戦う相手のカウンセリングもめちゃくちゃしているし。
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カイジの和也編・ワンポーカー編読んだ!昔に途中まで読んでたのをちゃんと最後まで読んだ。面白かった!以下感想✍️

◼️福本先生はオリジナルのギャンブルとかゲームでも、やったことある人じゃないと絶対描けないような心理が描けるの本当すごいと思う。実際にやってみるのかな…?
特に救出ゲームで、救出者がボタンを押すか迷ったとき、中盤では不信と非難だったのが14回目では「押してくれてありがとう」の号泣になるのがめちゃくちゃすごいなと思った。あと、金が全てだ、と金なんてクソだを同時に描いてるの本当にすごい。

■福本先生の描く心理戦の描写って、苦しいよ苦しいよってところがメインなのめっちゃ好き。読み合い騙し合いが鮮やかでカッコいいとかもあるけど、それよりずっと苦しい苦しいがメインなのが…苦しい迷走をリアルな臨場感でずーっとやってるのが好きすぎる。哀れみとかおかしみがある。愛せる。福本世界で最もファンタジーな存在である(個人の意見)赤木さんですら、妙な生活感とか素朴な愛らしさがあるところが本当にいい。

◼️カイジくんの優しさって共感性でしかないことがとても良いなって思う。憂さ晴らしに他人の車に傷付けて回るようなヤツだから、当然真っ当な人間でも善人でもなく……。ただ共感性が高いから、他人の立場を強烈に自分ごととして味わってしまえるときがあって、その結果として、人を信じたり助けたりもしてしまう。
でもそれって実際に優しさというものの一つの正体なのかもしれないな。和也は「この世で最も強力な愛は自己愛だ」と言ってたけど、それってカイジにもじゅうぶん当てはまってて、カイジは他人を助けるときがあるけど、他人を愛してるわけじゃない。愛してるから助けるわけじゃない。ただ自分ごととして感じて耐えられないから助けるんだよね。
だから優しさに愛は必要ないのかも。痛みを共感さえできれば。

◼️人生を「今出た賽の目」に委ねてしまうことの強烈な時間の歪むような感覚ってなんだろう。「この一瞬」の濃度があり得ないくらい膨れ上がる感覚。
人生は選択の連続だけど、日々行う選択の結果って、すぐに目に見えるものではなく、後になってわかったりするものだから…選択の是非を極限まで濃縮して単純化して「賽の目」「カードや牌の種類」まで記号化したのが博打なのかも。濃縮し記号化された生き死に。人生の長さや曖昧さに耐えられないということなのか。
人間は未知のものや、コントロールできないことに1番恐怖を感じるから、運も同等に恐ろしい。運を極端に記号化した賽の目も本当に恐ろしい。本来なら意味を持たない賽の目に、勝手に意味をつけて、そこに合わせて破滅する。それに痺れる感覚って、宇宙的恐怖の擬似体験だなと思う。神様も宇宙も人間のことなんか知らないし、わかってくれないから。自分ではコントロールできない圧倒的な現象に命を握らせる、乗るか反るかのドーパミン的快楽…カイジくん自分でも自覚してるし周りからも言われてるけど、もう完全に中毒なの少しせつない😂
#福本作品 畳む
「君が彼女の車に乗ったときに彼女はもう死んでいた」
ボーンアイデンティティの2か3かで、主人公に関わったことが原因で亡くなった恋人に関して、悪役がこのようなセリフを言ってた。翻訳の具合かもしれないけど、何故かめちゃくちゃ好き。お前に出会ったときに彼女の死は始まったんだと。運命はそのときにもう決まってたんだよって。このセリフが持つ特殊な、因果が壊れたような感覚に惹かれる。もう死んでいる恋人と過ごした美しい日々…。
『君のクイズ』
https://a.co/jiRE76a

「クイズ大会決勝戦最終問題。彼はなぜ1文字も読まれていない問題に正答できたのか?」こんなのおもしろそすぎる。面白かった。
「競技」ってめちゃくちゃハイコンテクストのコミュニケーションなんだなと思う。勝つために、相手の思考を推察する、それを踏まえて自分の行動を修正する……それを繰り返す中で、好き嫌いとは全く別の次元にある相手への理解が発生する。同じく競う相手だからこそ、互いの技術の真価がわかる。そういうロマンがある。すっごくロマン。
もちろん自分との戦いっていう側面もあると思うけど…「自分との戦い」もストイックでカッコいいと思うが、相手がいて競い合うことの素晴らしさにも、心から感動する。

以下はネタバレ感想。

すごい面白かったけどオチには主人公同様しょんぼりしてしまった…。なんか、悲しくなっちゃった😂私の感じていた、ロマンが…!私も、本庄絆に偶像の押し付けをしていたのだ。本庄は途中までミステリの死人役だったものね。死人が喋らないから推理が必要なのであって…。彼が喋り出して魔法が解けてしまったかのよう。
クイズノック視聴者なのでクイズ用語がある程度わかって嬉しかった🎶クイズは人生だという言葉に、聞こえの良さ以上の説得力があって良かった。畳む
『メルカトル悪人狩り(講談社ノベルス)』
https://a.co/6HQglho

面白かった!メルカトル鮎のシリーズの世界観、光速度不変の原理に似てるなあって思った。(どうしたの?)
「速度=距離×時間」の公式において、光の速度は確定不変であるために、時間と空間がその辻褄合わせに歪むっていう…。
「真相=謎×探偵の推理」という公式がミステリ世界にあるのだとすれば、この世界では「メルカトル鮎は無謬の銘探偵である」ことが絶対的な事実なので、先にこれだけが確定しているので、それに合わせて「謎」や「真相」の方が再計算された上で歪む。

一般的なミステリの場合、確定しているのは「真相」なんだけど、このシリーズでは確定が「探偵」なので……そのルールで進んでいくので、妙な、世界が操作されてるような錯覚に陥る。
というかメルカトル鮎のシリーズに限らず、麻耶雄嵩先生の作品では、その世界の操作感をすごい感じる。とはいえ何でもありというわけではなく、確定してる値が違うだけで、理屈はスーッと通っていて…歪んだ時空の中をまっすぐ進む光のように…不思議な読み味。畳む
『春にして君を離れ(クリスティー文庫)』
https://a.co/bvytjbc

積読の中からこれをふと…さわりだけ読もうと…思ったら最後まで読んでしまった。ある意味すごく怖い話だった、ドキドキした。翻訳ものは、私の知識不足ゆえ情景がスッと想像できず、得意ではないんだけど、内省のお話だからかとても読みやすかった。頼むから少しでも真実に向き合う前向きなエンディングであってくれと思って……ラスト……うう!!💥🤯

途中までは…こんなに人の気持ちを汲み取れない人っているのかな?という気にもなった。読み進めていくうちに、共感性がないわけではなく、自分にとって都合の悪いことを受け入れられる度量がなく、蓋をしている弱い人なんだとわかってきたけど…本当のことから逃げ続けるのも、それはそれで辛い人生だ。だって、本当は嘘を生きてるって気付いてるから。そしてロドリーがジョーンを愛していないわけではないことが、なんとも…。その愛はほとんど憐れみでしかないが、それでも…。
ジョーンほど極端ではなくても、本当に自分に向き合うってかなり難しいことであるように感じる。こうあってほしいというようにしか物事を見ないっていうのは、誰にでもあると思うから…私にもめちゃくちゃある。客観的事実は一つしかないけど、そこから何を解釈するかは、人の数だけあるから。畳む

マルチバース理論が、SF的な空想じゃなくて現在最も有力な科学的理論なの本当にすごいなあ…。この宇宙の外には別の宇宙があると考える方が圧倒的に合理的なんだ。本当に宇宙はたくさんあるんだ。
しかも、物理法則が全く違う別の宇宙。そんなの想像もできない。知覚も出来ないのかも。

それに、光速の速さで膨張してるからどのみち外には出られない。膨張によって閉じ込められている。外の宇宙知りたいよ…。楳図かずおの『14歳』で宇宙の外を描いてくれて嬉しかったことを思い出した。宇宙の外…。
昔の人も、意味を見出すために色々考えてたんだな。値に意味がないことで、値がランダムであること、ひいては地球や宇宙がめちゃくちゃいっぱいあるうちの一つにすぎないことがわかってきたと。意味を見出したい人間の感情、健気でわかる…。意味がないことの無機質な寂寥感よ。畳む
Dr.STONEの27巻がある!?と思ってさっそく買って読んだ!面白かった…。てか心が燃え上がって1巻から読み直していた。
https://a.co/abLtJfV

以下読書感想文(長い)

◾️千空が、クロムに出会ったときとか、ゼノの飛行機を見つけたときの、科学及び科学のマインドに再開したときの、恋しく懐かしく愛しいみたいな、呆然としたような、眩しさに目を細めるような、その顔がたまらない😭
千空は科学を愛してるんだ…そして科学を生まずにはいられない人間という種そのものを愛しているんだ…ということに、たまらない気持ちになる。それをわからせる描写がうま過ぎる。科学というものの性質がそもそも人間の研鑽からなるものであるがゆえに、千空は科学を愛するがゆえに、自動的に人間そのものを愛してるんだ…。遠くて大きい愛だ。

◾️全然BL的な話題ではないんだけど、千空がクロムへ向ける信頼や評価って、特別なものがあるよなあと思ってて、それは旧世界のどんな科学者にも寄せられない信頼。
まずドクストで描かれる信頼って全部本当にいいんだけど…。千空からクロムへのものはまた特殊に良いなと。
司に対して、自分を殺したって人は科学を生まずにはいられないんだよ、ってことをクロムの存在によって証明してたけど、千空にとってその安心と肯定感って計り知れないだろうと思う。人類という種への願いとか信頼を、クロムが体現してる。千空側のそういう事情をクロムはわかってないだろうこともいい。

◾️あとふつうに七海龍水がやっぱりガチ好きなんだけど…。決断ができて責任が取れるってめちゃくちゃすごいよなあと思う。千空をリーダーからブレーンの位置に半分戻してくれてありがとう。
決断のレベル(判断力)がむちゃ高いのも強いんだけど、そもそも単純に、「決断が出来る」ってことが素養としてすごいと思う。その結果何が出ても、納得し受け入れるのが、本当の意味での決断で、そういう決断ができる人ってそんなに多くないと思う。リスクを想定した上で、そのときの手札の中で最善の判断を、100%自分の意思と責任で選んだと思えるから、結果うまくいかなくても、自分も他人も恨まない、後悔しない。みたいな。上手く言えないけど…気持ちいいよね。

◾️原始のストーンワールドでは身体能力以外の評価軸はほとんどなかったけど…科学が発展するにつれて、そのときに重用される能力がどんどん変わってくのが、多様性の正義を教えていて感動する。
環境が変われば重用される能力も変わるのだから、評価軸は多ければ多いほどいい。ひとつの価値観でしか評価しなくなったら、その価値観でのみ強いやつだけが生き残って、次の環境変化で絶滅。自分と違うものを排除することは、自分の首を絞めるだけの行為。生き残るためには、自分と違うものをこそ歓迎しなければいけない。多様性!
「科学は人を平等にする」もめちゃくちゃ好きだ。言われてみたらそうだよなあ…肉体的に優れた人しか生き残れない世界では、私は確実に死んでる。私は道具に生かされてる…。

◾️SINGで号泣してしまうのと原理近い感動がドクストにもあるかもしれない。カセキのおじいちゃんのくだりとか大好きなんだよ。日の目を浴びなかった才能が、努力が、孤独が報われる瞬間というのか……。

◾️みんなが科学王国にオチてく理由として、「生活を豊かにするから、得するから」っていう実利的な部分ももちろんあるけど、石化組はそれ以上に「旧世界への愛しい懐かしさから」という部分もかなり大きいのが良いよね。コーラとか、レコードとか…純粋に旧世界の思い出もあるけど、「技術や道具」そのものがとんでもなく濃厚な人の気配なんだよね。人が作ったものだから。たくさんの人がいること、いたこと、人の知恵、人の歴史。それらが地続きで今にあること。技術や道具には、おびただしい数の人の気配が詰まってる。懐かしくて愛しいよね…。畳む
オモコロ永田さんの仕事観本当に良いと思う。自分にしかできない仕事なんてないし、かえのきかない仕事なんてないけど、かえのきく仕事を一生懸命やることで、かえのきかない存在にはなれる。本当だよ…。本当にそう思う。
『あなたの知らない脳 意識は傍観者である(ハヤカワ文庫NF)』
https://a.co/cpdlax5

どこまでがその人の「器質的な(身体的な)」問題で、どこからがその人の「精神的な(性格上の)」問題なのか厳密に区別することって可能なのかな?って思ってたから、その答えが書かれててドキン!てなった。
その2つを区別することに意味はない。同じである……うわーーーー。
この本、私には少々難しい部分もあったけどめちゃくちゃ面白かった。以下感想(長い)

◾️私たちを支配してるのは意識ではなく無意識ということをこれでもかと説明されてめちゃ面白かった。意識は最初ではなく最後に発生するものなんだって。自分の脳と筋肉の働きの辻褄を自分自身へ説明するためにある。無意識が何もかもを判断し体を動かしていて、意識は無意識がやってくれたことを後から報告として一部受け取ってるだけ。すごすぎ、おもろ…。実感として逆すぎる。

◾️盲点の話も面白かった。視覚の盲点ってそこそこデカイんだけど、盲点になっている箇所は「何も映らない」のではなく「脳が周囲の情報をツギハギしてそれらしい風景を”でっちあげている”」そう。Photoshopすぎる。コンテンツに応じた塗りつぶしかい。

◾️分離脳の話はYouTubeで観て知ってたんだけど改めて面白すぎる。この状態の人に特定の指示をすると、左脳と右脳が情報を共有していないゆえの矛盾をどうにか埋めるように作話をすることがある。「わからない」と言うのではなく。これも非常にコンテンツに応じた塗り潰し的だ…。
分離脳の例で、とにかく本当に意識って最後なんだ、ということに驚く。こういうことにしておこうって、脳と身体が結託して、私を納得させるためのストーリーを渡してくれる。言い聞かせるように。それを私は受け取るだけで、私が意思決定してるわけではない。

◾️他人の手症候群の事例も面白かった。日常の中で私にとって最も自分自身へのアクセス権の無さを感じるポイントは環境変化による不眠症だけど、これがもっと明確に深刻かつ能動的なのが他人の手症候群なのかなあ。想像。別の脳、別の意思決定者が自分の中にいるという感覚は怖い。

◾️「脳はライバルからなるチーム」というフレーズが何度も出てきて、葛藤することが人間の本質なのかもと思った。自分の中で複数の意見が競合している状態が当然であって、それをうまく仲裁するのが意識、だそう。

◾️「意識」が自分自身に関与できる割合が思った以上に低く、不透明であることがわかったことで、生物学と法律が緊張関係にあると書かれていてドキドキした。発達心理や犯罪心理の本を読んでいるとき、同じような考えに触れることがあった。「私」は私が選んで作り上げたのではなく、遺伝子や環境によって作り上げられたもので、私の脳の発達に関して私自身が選択したものなんて、ほとんどない。その私が犯した罪に対して「私」にどの程度の責任が問えるのか?また、私たちがそれぞれ全く違う脳を持っている以上、同じ条件に立つことが絶対にできない。物質的な科学が哲学とか倫理の問題に発展していくのてすごい。

◾️例えば昔、病理に対して「悪魔が憑いた」と説明して悪魔祓いを治療として用いていたこと、現代人には信じられない。
けど、未来人なら「脳の神経系の器質的な問題」として治療にあたることを、現代人は「その人の人格的、性格的な問題」と捉えて処罰していて、未来人からすると今の私たちは「悪魔憑き」と同じくらい古めかしくて非科学的な判断をしているのかもしれない。と思うとすごい。心や自由意志の存在すら「非科学的で古めかしい迷信」になっていくのかもしれない。脳科学の発展、怖い。

◾️ 最後に量子力学の話が出てきて嬉しかった。物理学と神経科学が交わる可能性があるかもしれない場所…量子力学…約束の地…(?)

ちまちま読んで半年くらいかかっちゃった。総じて「私」というものの範囲と正体が不明すぎる…というドキドキ。
直感は正しい派なんだけど、無意識の側で細かいことを判断してくれていて、意識は最後だということを知ると、やっぱり無意識の方が先に色んなことわかってるんだなあという気持ち。
プロの将棋の棋士さんは、実際に何十手先をシミュレートしてから駒を置くわけではなく、直感で置くそう。思考の結晶が無意識のレベルまで到達してるんだと思う。スポーツ選手も鍛えあげてこのような脳を作ってるんだろう。本当にすごいことだ…。畳む
SING何回観ても大号泣なんだけどどういう原理なんだ…すごいな…みんなが怖くても勇気を出して頑張っている姿を見ると…自分を解放して輝いている姿を見ると…平静ではいられない…🥲🥲🥲
ゴールデンカムイの映画観てきた。面白かった!
心優しき殺人兵器が1番好きだから、杉元佐一が好きすぎる。改めて…。あと鶴見中尉が好き。今回狂気が全面に出てたから、是非続編ではあの上品謎人誑しカリスマも披露してほしい!玉木宏ハマり役だった。白石が出てきた時が1番テンションあがった。みんな再現度が高くてうふふ!てなった。原作読み返したくなった…
カラオケ行こ!映画と原作の感想文🎤

◾️映画観て初めて、狂児にとって聡実くんって可愛すぎん?と気がついた。紅歌うの裏で聞いてた狂児の視点考えたことなかった。「超えて」可愛く思っても仕方ないかも…狂児の人生に降ってきた最も美しい瞬間じゃん…。

聡美くんがモナリザになってるあの絵が好きなんだけど、狂児は聡実くんのことを一つの絵画のように思ってるのかな。自分が死んだと思って泣きながら、最後のソプラノ使い切って歌ってくれた中学生の男の子。確かに、絵画かも…。

■映画部について
もともと、ヤクザの狂児とのカラオケレッスンが聡実くんにとって唯一の逃避場所として機能していたのがすごく良かったんだと気が付いた。中学生の世界なんて本当に狭くて、だから余計に特別で鮮烈だった。今回の映画では、逃げ場としての機能を映画部が相当量担ってたので意味合いが変わりそうな気がした。狂児の存在も映画部の子に明かしていたし。やっぱり、高校の卒業文集に書くまで誰にも言わないまま聡実くんの胸のうちにだけ秘められていた出来事であることが本当にいいから。でも、映画部の子のキャラ自体はめっちゃ好き。

■泣きギレする聡実くんの流れについて
泣きギレの流れが若干違ってて、どちらも聡実くんの幼さが出ていてよかったが、狂児への甘え、八つ当たりの感じがよく出ていた原作の流れ、好きだな…。映画の方ももちろん可愛いが…。違いがあったことで私が原作のどこに萌えてたのか気付けて良かった。狂児なんかに甘えてしまえる背景として、逃避場所のなさと、狂児が自分を子どもとして扱っていることと、その狂児の態度に「甘い特別さ」を見出してしまえること、の3点があったと思う……。ハァ…。ここが一番好き。甘えと八つ当たりを自覚している聡実くんは本当に聡い。

◾️原作改めて読み返して本当に思うけど、狂児の懐かしく苦いリアルな存在感ってなんなんだろう?狂児のような人間に出会ったことがあるわけではないのに、くらっとするほどノスタルジー。畳む
カラオケ行こ!の映画観てきたのと、ファミレス行こ。上巻も読んでなんだか気が狂いそうになっている。映画の感想改めて書きたい。

ファミレス行こ。上
https://a.co/0SgOH5k

取り急ぎ、ファミレス行こ。のこれは恋愛として描写されているのか…?と思うと震えてしまう。わからない。有識者の意見とか見てなくてわからないんだけど…みんなどうしてるの?この気持ち…😭🫀
聡実くんが狂児をやっつけようとしてることだけなんとなく伝わってくる。頑張れ、思い知らせてやれ。傷付けてもいいし、めちゃくちゃにしてやればいい。
根こそぎフランケン
https://a.co/70n9QMJ
面白すぎて目眩…え〜!?11円セールで購入したけど期待以上に面白かった…
以下感想⭐️

◾️ギャンブル勝負中毒者達の抱える謎の哲学と精神境地、そこから香るよくわからない種類のエロスがめちゃくちゃ良かった。地獄でしか生きていけない男たち。

◾️ 竹井とフランケンの関係が良すぎる………竹井が最初からフランケンを天才って評価してるのが痺れる。馬鹿だ迷惑だと言うのと同じ口で、自分より上だってすぐにはっきり認めてるのが…。フランケンはそれをどのくらいわかってたのかな。竹井の、自分も相手も過大にも過小にも評価せず常に適正な判断くだしている感じ好き。
本当の勝負から遠のいて、そういう自分にほとほと飽きて失望してたところをフランケンとかいう麻雀の神様に出会ってもう一度地獄の火に焼かれたくなるの…めちゃくちゃ良い…。

◾️江藤のキャラもめちゃくちゃ良かったよね…小物っぽい造形なのに、不気味なほどタフで、キレて、自分の小物っぽさをしっかり武器にしてるような強かさもあり。類型をあまり見ないような存在感…
ワニ蔵もかなり良い。終盤の「1番人気の出るタイプの魅力的な悪役」感。面白かった…😳💦

◾️あとあの…竹井の色気がホンモノすぎませんか???綺麗すぎない、あの死んだ目と胃痛みたいな表情、座り方もいい。なにより内面。自分の能力に適切な自信を持ってるとこも、大きな失敗を経験していることも、ほとんどのことに飽きてるとこも…全て込みでめちゃくちゃに色気がある。竹井…畳む
チ。—地球の運動について—
https://a.co/antQfpj

面白かった〜!読み終わったときに衝動的に書いた感想文を、以下に置いておく✌️

◾️ノヴァクが悪人ではないことがこの世の苦しさなんだと思う。ヨレンタの論文を自分の名前で出した先輩が悪人ではないこと。悪人が悪人として存在してくれる世界ならどれだけ良かったろう。敵は個人に宿る悪意ではなく、世界に宿る絶望なんだとわかる。その辺のバランス感覚がすごく良かった。
すばらしき新世界のラスボスが普通に「こっち側の人」だったときの絶望感みたいなかんじ。悪人ならどれだけ良かったか。

◾️「僕たちは所詮同じ”15世紀の人”でしかない。殺しあうほど憎み合っても、同じ時代を作った仲間」というところがすごくすごく好き。
もっと大きな視点で見ると、敵対してる者同士ですら涙が出るほど近くて、ほとんど同じだったりして、そうやって引きで見たときの「人1人」のちっぽけさが健気で苦しい。個人の葛藤も選択も、歴史という巨大なうねりの前にはあまりにも儚い煌めきすぎる…。

「同じ思想を持つよりも、同じ時代に生まれることの方が近い」これもすごい。これもよくわかる。
本当に好きになった物語って箱推しになるんだけどそういう感じ。お話しの中では憎み合ってるキャラ同士も、私から見ると同じ物語を作ってくれた愛すべき仲間たち。
一つのお話の中に、同時にキャラクターとして生を受けた。例えそのお話の中では分かり合えなかったとしても、奇跡みたいな近さだよ…。
地球で起きたどんな苦しみも悲しみも、月で暮らしてたら、愛おしさとしてしか思い出せない。そういう気持ち。

◾️読んでるときの感覚が進撃の巨人っぽく感じた。疾走感のあるテンポと、命ではなく「意思」が最も尊いものとして描かれてる感じ。考えたい、知りたいと思う意思。複数の命の間を意思が泳いでいく…人間の意思を賛美してる。

◾️キャラクターとしてはオグジーが一番好きかも。なんか、素朴で飾り気のない人だからか、彼の反応や言葉に1番説得力があった。畳む
メンタル強め美女白川さん
https://a.co/4Q3N2d3

最新巻まで読んだ♪読み終わった後清らかな気持ちになるから、終わりかけてる時に定期的に読みたくなる。女性の人生への愛を感じる。
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない(レイモンド・チャンドラー)」これってマジだな…の気持ち。
『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~ (光文社新書)』
https://a.co/6XtwsPR

本筋とは関係ない部分だけど、読後数日経ってふと思い出した一節があり、いいことが書いてある気がする。要約(曲解)メモ↓
人生の結果は常に「死」である。人生をどこで切ってもそれは「途中」であり「プロセス」で、人生のほぼ全てがプロセス。だから、結果だけを求めることに意味がない。
ミステリという勿れ、新刊出るたびに既刊も読み返してしまう。バスジャック事件と交換誘拐?事件が1番好き。犯人の描写がいかつくて好き。ドラマは観てないんだけど、いつか観たいな。
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