ライアーゲームがアニメ化すると聞いて嬉しい。ドラマ版は当時めちゃくちゃ流行って私も楽しみに観てた記憶ある。フクナガの物真似一生やってた。原作が電子でセールしてたのでさっそく買って久々読んでキャッキャ!てなってた。以下感想。続きを読む単におもしろい心理・頭脳バトルゲームというだけでなく(それだけでもいいのに)コンセプトが一貫してるのがめっちゃ面白い。「個人の利益を優先すると、全体で獲得できる最大利益が下がる」という囚人のジレンマ的なパラドックスを再現することを、全部のゲームでめちゃくちゃ遵守している…。単に頭脳心理バトルという以上に、哲学を孕んだゲームルールになってるからすごく面白いんだと思った。ナオちゃんのキャラクターが命題とがちがちに噛み合っている。全員が協力したとき、最大多数の幸福が訪れるんだけど、一人でも抜け駆けした瞬間破綻するし、個人で見たら裏切りの方が利益が多いから、現実的にはほとんど不可能で…。これを成し遂げるには、全プレイヤーが、この集団を仲間というか「1人」としてカウントする意識が必要になるんだよね。「私」の範囲をプレイヤー全体に拡大する必要がある。なんというか、この感覚がすごく哲学だと思う。あと全員が個人の利益を最大限追求した動きをする場合は盤面が読みやすくて、そうでない人が混ざっていたときに混沌になるのも面白い。テーマがそれだからか、こういうデスゲーム系では珍しいくらい個人の機転のみでクリアできるものがなく、ほとんど要・根回しというか、人間関係ありきなのが独特だとも思った。イス取りゲームが一番好きかも!畳む favorite ♡ありがとうございます! 感想 2025/08/26(Tue) 21:34:41
単におもしろい心理・頭脳バトルゲームというだけでなく(それだけでもいいのに)コンセプトが一貫してるのがめっちゃ面白い。「個人の利益を優先すると、全体で獲得できる最大利益が下がる」という囚人のジレンマ的なパラドックスを再現することを、全部のゲームでめちゃくちゃ遵守している…。単に頭脳心理バトルという以上に、哲学を孕んだゲームルールになってるからすごく面白いんだと思った。ナオちゃんのキャラクターが命題とがちがちに噛み合っている。
全員が協力したとき、最大多数の幸福が訪れるんだけど、一人でも抜け駆けした瞬間破綻するし、個人で見たら裏切りの方が利益が多いから、現実的にはほとんど不可能で…。これを成し遂げるには、全プレイヤーが、この集団を仲間というか「1人」としてカウントする意識が必要になるんだよね。「私」の範囲をプレイヤー全体に拡大する必要がある。なんというか、この感覚がすごく哲学だと思う。
あと全員が個人の利益を最大限追求した動きをする場合は盤面が読みやすくて、そうでない人が混ざっていたときに混沌になるのも面白い。
テーマがそれだからか、こういうデスゲーム系では珍しいくらい個人の機転のみでクリアできるものがなく、ほとんど要・根回しというか、人間関係ありきなのが独特だとも思った。イス取りゲームが一番好きかも!畳む