麻耶雄嵩の『夏と冬のソナタ』『痾』『木製の王子』(如月烏有が出てくるシリーズ)を読みました。ネタバレなし感想! 終始烏有にキレ続けてたけど、それとは別に麻耶先生の小説ってキャラクターやストーリーの奥にある世界構造への恐怖心が必ず湧く。なにか漠然とでっかい恐ろしいものがあって、それは本というページ一枚を隔てて確実に存在してるんだけど、最後まで姿が見えず、ただ「ある」ってことだけが緻密な構造によって示される、巨大なうすら寒さがある。 続きを読む 謎があり、それが解かれるのだが、そのミステリとしての起承転結もとっても冷めた目で皮肉的に見てるようで、だからか「謎」への敬意らしきものも感じる。謎が解かれても謎が負けない。謎が解かれたときに、更に不可解な風景が現れるのが本当に好き。 シリーズの探偵すら平等に構造の俎上に乗せて、どこまでも突き放して見てる(ような印象を受ける)のも独特すぎる。もはやファンタジーやSFとってもいいような、新本格らしいおもちゃ箱の世界観でもあるのに、突き放し感に変なノンフィクションみがあるのもアンバランスなかんじ。物語特有の「背後に作者がいるという温かさ」がない。 木製の王子のイミフアリバイトリック面白かったなー。シーンの脳内リプレイ映像が不気味すぎて好き。畳む favorite ♡ありがとうございます! 感想 2026/09/22(Tue) 20:58:02
終始烏有にキレ続けてたけど、それとは別に麻耶先生の小説ってキャラクターやストーリーの奥にある世界構造への恐怖心が必ず湧く。なにか漠然とでっかい恐ろしいものがあって、それは本というページ一枚を隔てて確実に存在してるんだけど、最後まで姿が見えず、ただ「ある」ってことだけが緻密な構造によって示される、巨大なうすら寒さがある。
謎があり、それが解かれるのだが、そのミステリとしての起承転結もとっても冷めた目で皮肉的に見てるようで、だからか「謎」への敬意らしきものも感じる。謎が解かれても謎が負けない。謎が解かれたときに、更に不可解な風景が現れるのが本当に好き。
シリーズの探偵すら平等に構造の俎上に乗せて、どこまでも突き放して見てる(ような印象を受ける)のも独特すぎる。もはやファンタジーやSFとってもいいような、新本格らしいおもちゃ箱の世界観でもあるのに、突き放し感に変なノンフィクションみがあるのもアンバランスなかんじ。物語特有の「背後に作者がいるという温かさ」がない。
木製の王子のイミフアリバイトリック面白かったなー。シーンの脳内リプレイ映像が不気味すぎて好き。畳む